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THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 2ndLIVE ENJOY H@RMONY!! 感想

4/4,4/5の二日間、幕張にて行われたミリオンライブの2ndライブに参加してきました。

さて、正直、何を書けばいいのか……。
とにかく、ミリオンがここまでやってきたこと全部を見せてくれたなあという印象です。両日現地で見られたことは、本当に幸運でした。
全部追っていくと書くこと多すぎて纏まらないので、今回も演者/アイドルごとに感想を。主にソロ曲にフォーカスを当てる感じになるかと思います。

両日出演者

◯山崎はるか/春日未来

春日未来として、ミリオンスターズのセンターとしての役割を存分に見せつけられました。ぴょん吉がこれまで感じているプレッシャーが大きかったことは、ぴょん吉自身がアイマスが大好きだってことを鑑みても容易に想像付くわけですが、今回はなにか吹っ切れたようなカッコよさを感じました。パンフレットのディレ1の「追いかける」という言葉があって、その先頭を走る役割を了承したんだなと、特に、2日目の「未来飛行」については、春日未来としての覚悟が現れていて、大トリにふさわしい説得力でした。

田所あずさ/最上静香

何より、「楽しい」っていう言葉が一番印象的でした。

ライブが始まる前は、1stの「リベンジ」*1として気負ってた部分が見られたのですが、特に2日目のMCで、何度も「楽しい」「ずっと笑ってる」って言ってたのが、今回のライブを象徴してるかなあと。パフォーマンスに関しては、一日目のCatch My Dream、二日目のPGともに、何も言うことがないです。強いてあげれば、よかったな、と。最上静香にふさわしい舞台で、万全に歌えたことが。

Machico/伊吹翼

各所で言われてますが、今回のMachicoの凄みは別格でした。ひたすらに、翼であろうとする覚悟を、MCからも、そしてなにより、二日目のbelieve my changeから感じました。あの迫力。元々、翼は美希と同じ系譜にいると思うんですが、あのステージのカリスマは、美希のそれを彷彿させていました。あの曲をもらい、あのステージを作れたことは、今後のミリオンにとって、とても大きな収穫なんじゃないかと思います。

◯朝倉もも/箱崎梨花

安定のもちょ。

やっぱりこの子は凄い。もう凄いのが当たり前になっちゃってるけれど凄い。何をやっても人を惹きつけますね。ソロ曲もそうなんですが、ユニット曲でのパフォーマンスもさらに磨きがかかっていて、まあ当初の想定通り撃ち抜かれましたwそしてMCについても、今回も全編通して天才でした。「全然おもしろくない(o・∇・o)」

雨宮天/北沢志保

天ちゃんかわいい!志保かわいい!

一番嬉しかったのは、天ちゃん自身の方が抜けて、とても楽しそうだったことで。それが、そのまま志保の成長に重なってるのがとても良かった。そしていい具合に肩の力が抜けた天ちゃん/志保が歌う曲が凄くないわけがなくて。一日目の「絵本」、二日目の「ライアー・ルージュ」両曲とも素晴らしかったんですが、特に「絵本」は完全にライブで化けましたね。ものすごい説得力でした。

◯夏川椎名/望月杏奈

 ナンスには、今回の敢闘賞をあげたい。まず1日目のハピダリを完璧に歌いこなすナンスを見て泣きました。ああ、多分自分の娘の成長を見る親の気持ちってこういうことなんだろうなあとかだいぶ気持ち悪いですが*2そんな感慨が溢れてきてしまって。ナンスの場合、杏奈になりきって歌うっていうより、杏奈と一緒に歌ってる感じがあるんですよね。すっごく仲良さそうだし。杏奈の隣に立っていることがとても自然に見えるんですよね。
 そして、今回のナンスといえば、あのSentimental Venusについての最後のMC。あの3人の中で最年少のナンスがあの場で、あんなふうに代表として挨拶をする、あのステキな奇跡となった感のあるトラブルをまとめあげる、という光景が、全く不自然ではなかったこと。なんというか、ちょっと背負わせすぎなんじゃないのか、とも思いましたが、あの姿を見て、もう黙るしかありませんでした。本当に、凄いよ。

伊藤美来/七尾百合子

 キャラクターとしての百合子っていうのはわりと良く分かるんですが、アイドルとしてこの子はどう魅せてくれるのか、正直な所イマイチピンと来なかった感がありました。でも、その答えはみっくが見せてくれました。2日とも、最後から3番目。トリへ向けて「繋げる」必要がある大事な場面。そこで、みっくの、百合子の歌っていうのは最高に存在感を示していました。ああ、そうか、百合子はこういう場で、一番輝く子なんだと。多分、主役にはなれない。だけれど、この子の、背中を押してくれるような表情と歌声は、確かに、周りの人達を勇気づけてくれる。そういう、優しさと明るさに溢れている百合子を、二日間ともにほぼ完璧に見せてくれたみっくもまた、この一年で驚くほど成長していました。ナンスとみっくはもう完全に安心して見ていられる二人ですね。あの笑顔、素敵過ぎる……。

渡部優衣/横山奈緒

 今回のライブで惚れ(直し)た人その1。もう完全にミリオンのトップバッターですね。初日の「ハッピーラッキージェットマシーン」での熱量と言い、二日目の「Super Lover」での死人がでるんじゃないかというぐらいの歌とダンスといい、その日の会場の雰囲気を見事作り上げていました。この、「ハピラキ」と「スパラバ」を両方出来るっていうところは奈緒の物凄い強みだなあと思っていて、ミリオンメンバーの中でも、比較的年長で、かつ器用な奈緒だからこその部分だと思っています。そして、それを見事に表現し切るゆい㌧。ゆい㌧もまた、ミリオンでの自分の役割をこのライブでちゃんと見つけたのかな、という気がします。そこから来る力強さを、ソロパートの一番最初に感じられたのがとても良かった。

 そしてMC。Sentimental Venusでのトラブルを、とびきりのポジティブな言葉で、カバーしたどころか、その日最高の盛り上がりに変えてしまったこと。最後のあいさつ(だったかな?)で、真っ先に機材スタッフへの感謝を述べたこと。その気配りに、本当に感動してしまって。そうか、これが推せるってやつなのか……! そして、きっと、奈緒も同じ状況だったら同じことを言っただろうなあと思ったりして、余計に嬉しかったです。

◯藤井ゆきよ/所恵美

 今回のライブで惚れ(直し)た人その2。なんといっても、「フローズン・ワード」のあの表情。曲の後半になるにつれて、溢れ出てくる何かを必死で抑えながらそれでもほぼ崩れること無く歌い上げた姿は、鮮烈に脳裏に焼き付きました。ゆきよさん自身、「この曲は気分が入ってくるといつも泣きそうになる」って言ってましたが、それは、きっと恵美の感情にそれだけシンクロできているってことで。恵美って言う子が、あの見かけ上ののフランクさに反して、深い内面を持っている子であることは、もう多くのPによって語られているところではありますが、その恵美の、一番コアな部分の感情――激情と言ってもいいかもしれません――が、この「フローズン・ワード」では表出してくるのではないか。ゆきよさんが今回やってのけたことは、その(恵美では制御しきれない)激情を自ら呼び込みつつ、パフォーマンスとして成立させるっていう、凄まじい事だったんじゃないかなと思っています。
 一方、MCでは、もう完全にメンバーの中で残念お姉さんポジションになってるのがもうたまらないですね、特に1stの様子を知っていると。もう間違いなくミリオンに無くてはならない存在ですね。

一日目のみ参加

小岩井ことり/天空橋朋花

 1日目の化け物枠その1。なんだったんでしょう、あの空間は……。騎士団の七つの誓いが読まれ始めた瞬間、会場の空気が一変しました。そこに、確かに朋花様が立っている。そして異様な空気の中で流れだした「Maria Trap」。あの場に、この曲の下に屈服ぜずに済んだ者は居なかったのではないでしょうか。それだけ、こっこさんのパフォーマンスは完璧でした。役者としての凄みをいちばん感じたのは、MCの様子からのギャップも含めて、この人だったかもしれません。

山口立花子/百瀬莉緒

 莉緒ねえは本当にかわいい。「Be My Boy」を今回歌ってくれて本当に嬉しかったです。莉緒ねえってキャラクターは曲を聞くことで補完される部分は大きいと思っていて、普段セクシーアピールがさんざん滑ってる残念美人としての立ち位置をほしいままにしている莉緒ねえが歌う曲の歌詞が「メールの返事に いったい何分かかってるんだろう」とか距離感気にしてイジイジしてる女の子なのが莉緒ねえの内面を表していていると思うと「お前はっもうっ」って感じで最高に愛おしくなるんですが、ともかく、その莉緒ねえの可愛さを存分に楽しめたステージでしたし、りかねえも、すごく自然に莉緒ねえを演じてくれていました。

◯戸田恵/舞浜歩

 「ユニゾン☆ビート」は実は1日目でいちばん楽しみにしてた曲でした。一度聞いた時から絶対にライブで聞いたら楽しいと思ってて、そしてやっぱり最高に楽しかったという(正直、この曲聴きながらジャンプ禁止は辛いw)。戸田さんに関しては、ラジオとかで今回のライブに対する不安をはっきり口にしているのを聞いていたので、ちょっと心配はしていたんですが、少なくとも今回のライブにおいて、楽しい場を作ることには間違いなく成功してたと思います。というか普通に歩として歌えてました。次回は、一人で会場を湧かせてほしいなあと思ったり。

木戸衣吹/矢吹可奈

 1日目の化け物枠その2にして、今回一番の事件。木戸ちゃんがとんでもないことになって帰ってきた! 「おまじない」でUO折ったのはいいんですけれど、あのものすごく楽しそうに歌う木戸ちゃんの姿を見た瞬間にぶわっと涙が溢れてきてしまってコールするどころじゃなかったです。可奈って子はやっぱりミリオンにおいて、ちょっと特別な存在だと思っていて、それは言うまでもなく、あの劇場版で、あの春香の言葉を、いちばん真正面から受け止めていた子だから。その子が、しかも一年前、「オリジナル声になって」で途中泣きだしてしまった子が、こんなに力強く、歌を届けてくれる。その姿は、春香の言葉を受け取って、そして一回りも二回りも大きくなった可奈の姿に完全に重なりました。ミリオンやってて本当に良かったと、心の底から感じた瞬間だったと思います。キャラクターの意思を、成長を、こうやって受け止めて、表現してくれる人がいるのなら、アイマスは、きっと、これからも大丈夫です。

駒形友梨/高山紗代子

 ちょっと木戸ちゃんのインパクトが強すぎてあんまり覚えてないのが大変に申し訳ないのですが、駒形さん、やはり非常に歌が上手かったことが印象に残りました。伸びやかな高音が素晴らしい。駒形さん自身、雰囲気が紗代子と重なる部分も多く、安心してみていられたステージだったかなあと思います。欲を言えばLTHの「vivid color」が聴きたかった……!

近藤唯/篠宮可憐

 1日目の化け物枠その3。近藤唯さん、非の打ち所無く、完全に可憐でした。LTHでの「夕風のメロディー」を聞いた時に、この子はなにか持っている、と強く感じたんですね。良く歌ってるときの声質や、普段の自分に自信がないところが、雪歩と被る、と言われていますが、この歌を聞いて、この子は決定的に雪歩とは違う、と感じました。雪歩の魅力は、ひたすら自らに打ち克っていく姿だと思う(それは9thでのFirstStepで見せつけられました)のですが、可憐の魅力は、全体を包み込んでいく力強さにあるんじゃないかと、この曲を聞いて思いました。そして、近藤唯さんの歌には、その力強さが痛いほどに伝わってきて。この人、実はMCの段階からずっと可憐を降ろしてきてるんじゃないか、と空恐ろしさすら感じました。ある意味、こっこさんとは真逆ですね。個人的な思入れを考えなければ、一日目ベストアクトだったかもしれません。

二日目のみ参加

村川梨衣/松田亜里沙

 やはり、りえしょんはりえしょんであり、そして亜里沙であるなあと。それに尽きます。役を降ろすとか降ろさないという問題をその従来のキャラでクリアしちゃってるんだからずるい。ともあれ全力で「Up!10sion♪Pleeeeeeeeease!」を歌える楽しさと言ったら! りえしょんにしか歌えないであろうし、りえしょんだからこそ亜利沙としての最高のパフォーマンスとなるという最高に幸福な関係だと思います。

上田麗奈/高坂海美

 2日間で最もアツかったのがだれだったかといえばやはり上しゃま演じるうみみだったと思います。じれハでも会場の温度を一気に上げていましたが、やはり「恋愛ロードランナー」のアツさは別格でした。完全に会場の空気がロックフェスと化してた気がします。上しゃまの普段の様子からはまったく想像ができないそのアツさは、やっぱりうみみのものであり、本当に楽しそうなのがなによりいいなあと。
 あと、上しゃまの進行MCやばい。MCのやばさは(o・∇・o)が群を抜いてると思ってましたが、これは別方向で振り切れてる感があって、いいぞもっとやれ。

大関英里/佐竹美奈子

 1stの時に比べて、ものすごく表情がやわらかくなってたことが印象的でした。美奈子はいろいろな意味でパワーファイターですが、今回のぜっきーはそれに負けないパフォーマンスだったんじゃないかと思います。「SUPER SIZE LOVE」の(死を覚悟した)P達の会場を揺るがす「おかわりー!!」の声は、間違いなく、ぜっきーを通して美奈子へと届いていたのではないかなあと思います(あとが怖い)。

◯愛美/ジュリア

 前曲からの過剰なまでの溜めからのギターを持っての登場、歓声が湧き上がる会場を指を唇に当てて黙らせ、さあ、ちゃんと見とけよ、と言わんばかりの悪戯っぽい笑顔で引き始める「プラリネ」のイントロのアルペジオ。もう、これ以上、何を言うことがあるのか。最後の「ありがとう」まで呆然としながらサイリウムを降っていました。ジュリアがこの曲を歌っているときのイメージは、「スタンドマイクを両手に持って声を絞り出す」というものだったんですが、今回、まさにそんな光景が見えて感無量でした。そして、今回のライブでそのイメージに、「笑顔」が追加されることとなりました。

高橋未奈美/馬場このみ

 「プラリネ」から「dear...」とか死人が出ますね。たかみなさん、今回が大きい舞台が初だって言ってましたが、とてもそうは思えないパフォーマンスで、圧倒されていました。dear...は名曲ですが、ライブで歌いやすい曲ではないと思うんですね。それを、あそこまで完璧に、しかもこのみさんとして歌い切ることができるって本当に凄いことだと思います。クラップが最高に心地よかった。

末柄里恵/豊川風花

 2日目ソロパートのトリ。ここまでの流れを見事に着地させた「オレンジの空の下」でした。2日目は3F席に居たんですが、一面オレンジの光景が素晴らしく美しかったです。2日目出演者のソロパートは、所謂キラーチューンだらけで、「dear...」の段階でわりと会場の雰囲気が加熱し過ぎてしまっていた感がありましたが、それを、見事に美しくクールダウンさせてくれたことは、実はとてもすごいことなんじゃないかと思います。そう考えたときに2日目に風花は絶対に必要だった。そして、その風花をちゃんと演じきったスージーさんは、本当に立派だったと思います。

総括

本当なら、セトリのすごさとか、ユニット曲の素晴らしさとかまだまだ語ることは尽きないのですが、とりあえずここまでで。
あらためて、アイマスライブで見たいものってなんなんだろうなあと考えてみると、もちろん、歌、ダンス、トーク、演者さんの表情、そして一面のサイリウム、その他諸々ではあるんですが、何より、それらが組み合わさった先に、「アイドル」を見たいんだと思います。演者さんが、演じる「アイドル」と重なる瞬間、それが、最も深い感動を呼ぶ。それを、僕は9thでとても強く感じました。そして、今回のミリオン2ndで、各演者さんが、間違いなく、その方向を向いていると確信ができました。そこに、アイマス「この先」への道が伸びているのを見た人は、きっと、僕だけじゃないと、そう思っています。さあ、次は10thだ……!

*1:脱線になりますが、1stの件について、結果的に美談になったのに、本人がずっと本気で反省してるのはとても好感がもてます

*2:そもそもそこまで歳離れてない