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THE IDOLM@STER M@STER OF IDOL WORLD 2015の感想および蛇足

THE IDOLM@STER M@STER OF IDOL WORLD 2015、通称10thライブが終わって1週間。
ようやく、感想が書ける気がしてきたので、とりとめなく書いてみようと思います。
ちなみに両日現地でした。

◯1日目

 1日目は、本当に幸運にも、センターステージ目の前で見ることが出来ました。(席が判明した瞬間自分の身を思わず案じたぐらいw)


 春香の、「ドームですよ、ドーム」をまさかこんなに近い距離で聴くことができるなんて……。この時点ですでに泣いてましたが、逆に現実感が無さすぎて呆然としてた感もありました。

 この10thという節目、ドームという会場の特別さ、という点に関してはもう言うまでもないんですが、やっぱり、特に1日目は、演者さんたちの「覚悟」がこれでもかって言うぐらいに伝わってきて、ただただ圧倒されてました。

 9thのときは、1曲1曲をじっくりと聴かせに来てるような、「私たちををちゃんと見てね」という印象を受けていたのですが、今回はあまりにも怒涛のセトリで、「私たちについてこれる?」と問いかけられているような印象を受けました。ASの彼女たちがこれまで積み上げてきたものを、手加減なしに全て見せつけられたような。(後半は特に、新しい曲が来る度に、周囲からも歓声ではなく呻き声が上がってたような気がしますw)

 僕自身としては、『Pon De Beach』でヤーマンアロハしたり『ALRIGHT*』のあずみんの立ち姿に惚れたり『YOU往MY進!』でタオル振り回したり『空』の大合唱で泣きそうになったり『嘆きのFRACTION』の大化けに驚いたり『絶険、あるいは逃げられぬ恋』に崩れ落ちそうになったり『またね』のくぎゅの涙に動揺したり『風花』でただただ圧倒されたり『細氷』を祈るように見ていたりしていたんですが、光景として強く印象に残っているのは、メドレーの『太陽のジェラシー』の繪里子さんです。

 確か、アリーナAからセンターステージを見て左手、三塁側のステージで歌っていたのですが、ドーム一杯のサイリウムを前に、『太陽のジェラシー』を歌っている春香が、確かにそこに居ました。38000人の「マーメイ!」を、一身に受け止めているその姿と言ったら……! 万感の思い、というのは、きっと、こういうことを言うのでしょう。現地で、アリーナで見られて、本当に良かったと思えた光景でした。

 あと、センターステージの向こう側から、スポットライトがステージ上の演者さんに向けられるのですが、そのとき、スポットライトの輝きに演者さんが包まれる光景を何度かみることが出来て。それも、今、まさに輝きの中にいる彼女たちを象徴しているようで、尊ささえ感じました。

 総じて、1日目はアイマスのこれまでの「回答」を貰ったような気がします。ライブが終わったあと、「もう思い残すことはない」みたいなツイートをしてましたが、とても大きな満足感と、ほんの少しの寂寥感に浸っていました。

◯2日目

 1日目がある意味、儀式めいていたこともあって、二日目はもうお祭りになる、と確信していました。座席は1塁側スタンドB。ドーム全体を見渡せる位置という意味では、お祭りを楽しむには、うってつけの場所だったと思います。しかも、なんと、トロッコがほぼ目の前を通るというw 

 一日目が「これまで」であれば、二日目は「これから」となります。そして、「これから」を祝うためには、そりゃあもう楽しくなくっちゃいけない。そんな心意気をこれでもかってほどに感じるライブでした。もう本当に楽しいしか無かった。(最初から「READY!!」→「おねシン」→「Thank You!」→「歌マス」→「welcome!!」とかもうね……。)

 そして何よりもやっぱりあのメドレー!! メッセージ性と遊び心が詰まりに詰まった、まさに2日目を象徴するセトリだったと思います。特に、ジュリアとだりーなのトワスカは、10th前に、絶対やって欲しいって100回ぐらい言っていて、それが実現しちゃったので、ほんとにもうおかしくなってました。このとき若干腕が攣ってたりしたんですが、もうそんなのどうでもよくなって、全力で腕を振ってました。

 あと象徴的だったのが、未来と卯月の「素敵なキセキ」、凛と静香の「Never Say Never」という、デレミリの赤青の共演。そして、最後に皆で歌う「いっしょ」。アイマスの「これから」の希望が、このときはっきりと見えた気がします。

 改めて、デレミリ組の存在が、とても大きくなっていることを実感できたのが、2日目で一番嬉しかったことで。今回、ライブの構成として、シンデレラ、ミリオンとして、おそらくこれは絶対いれてくるだろう、っていう曲をあえて外していたところがあったと思います(シンデレラの凸レーションの曲、ミリオンのAS入りのLTHユニット曲等)。でもそれは、もうデレミリ組が全然特別扱いされていないってことだと思うんですよね。1日目、2日目ともに、今回のライブのセトリは、表現したいテーマが先にあって、それに合わせた選曲がされていることをとても強く感じました。同行者が、「意味に満ち溢れている」とライブ中語っていたのですが、おそらく、どの曲も、そこに配置されるべくして配置されていたと思います。そして、そういう配置の仕方ができることが、そして、ドームという大舞台で、ほぼ崩れること無く演りきったことが、去年のSSAからここまでで彼女たちが確実にステップアップしてきたことの証左ではないかと。

 ミリオンの話をします。幕張での2ndライブで僕が見たものは、各々の演者さんが、アイドルたちを演じていくことに対する覚悟でした。そして今回の10th。ミリオンは『Dreaming!』という新曲を発表し、そしてその途中のMCで山崎はるかは、春日未来として言いました。「また、ここに連れてきてくれますか?」と。10年目だって途上にすぎない、とは何度もディレ1やガミPが強調していたところでありますが、では、ドームという夢がひとつ叶った今、続けていくためには新しい夢が必要です。それを、「未来」という名前を背負ったアイドルが、「夢」と名付けられた曲中で、新しい「夢」を語ったのです。この、圧倒的な物語性……! そして、発表された37人全員出演の全国ツアー。それは、ミリオンが確かに、この先へ一歩踏み出していく、という覚悟に他なりません。これからも、アイマスがずっと続いていくこと、ずっと続けていくこと、そのことを、大好きなミリオンが示してくれたことがほんとうに嬉しかったです。

 1日目の「これまで」と、2日目の「これから」。この度のライブは、そのふたつをこれ以上ない形で示してくれた祝祭でした。2日間を通して、自分の中で、現在位置と、進行方向の確認が、出来たと思います。ほんとうに、いくら感謝をしてもしたりない。全力で叫んだ「ありがとう」が、届いていることを願うばかりです。

◯自分と、アイマスについて

 蛇足です。書きたくなっちゃたんだからちかたないね。

 昨日がちょうど、アケマス稼働から10周年(Twitterで知った)でしたが、僕はアケからのPというわけでは無く、もっと言えばアイマスのゲームに触れたのはミリオン、OFAが最初、ライブに関してはシンデレラ1stのLVからの参戦、という、ここだけ見ると本当に新参Pなのですが、アイマス自体が好きになったのはそれよりももっと前で、2009年頃に、ニコマスを見始めたことがきっかけでした。

 それまでニコ動では、ボカロや東方の方を先によく見ていたのですが、今回の同行者でもあるS氏に唆され(?)、ノベマス系から視聴を始めました。我ながら、ゲームを全然知らない状態でよくハマれたなあと思いますが、この頃のニコマスにおける動画の熱量はそれだけ凄まじいものが有りました。まさに、キャラクターがコンテンツを生み出していく、という光景。その、キャラクター自体が持ちうるポテンシャルの高さと、それを最大限に引き出そうとするニコマスPの熱意に、強く惹かれたんだと思います。キャラクターへの愛が、キャラクターを形成していく、という非常に幸せな関係が、当時も、そして今もずっと続いている。それが僕がアイマスが好きな一番の理由なんだと思います。

 けれど、それは言ってしまえば「皆が好きなアイマスが好き」ということでもあり、ずっと後ろめたさも感じていました。二次創作は大好きなのに、原作のゲーム自体に手が伸びなかったこと(学生だったこともあり、金銭面の理由が大きい)、もっといえば、たとえ、原作のゲームをやったとしても、ニコマスという二次創作を通して好きになった自分としては、好きの強さが、おそらくニコマスの大好きな動画のほうが上に来てしまうだろうということ。それは、あの、9.18で、発表内容そのものではなく、発表内容に対してショックを受けているP達に対して、ショックを受けたという状況が、自分の歪みを表している気がして、そういう意味でとても辛かった。だからこそ、9thの、繪里子さんの言葉に本当に救われたのですが。

 もちろん、アニマスの存在はとても大きくて、より、アイマスを好きになりました。なんというか、アイマスってやっぱりここまで描くことができるものなんだ、ということを、再確認できたという意味で。そして、ライブに参加するようになって、「アイドルマスター」というコンテンツへの、参加意識がここ数年で高まり続けている、というのが現状です。

 アイマス10thにあたって、ようやく、XBOX360を買い、『THE IDOLM@STER』をプレイしました。あの、春香の台詞を聴くために。結局、その台詞が聞けたのは、ライブの2日前だったりしたのですが、ドームライブに間に合って、本当に良かったと思います。多分、もともとゲームからファンになった人たちと同じように好きには、なれないと思います。でも、少しだけ、抱えていた後ろめたさは軽くなったような、そんな気がしています。

 そういった意味で、僕がミリオンにハマったのは、ゲームとしてのアイドルマスターを、最初から好きだった人たちへの憧れから来てる部分もあるかもしれません。今から何年後かに、彼女たちが大きくなった光景を、最初から参加していた立場で見ていたい。それこそ、アケマス、箱マスからのPたちが、今回の10thを迎えられたように。

 

まだまだ書き足りないものはたくさんありますが、とりあえず、ここまで。これから、忙しくなりますね。そういう風に今、思えることが、とても幸せです。