F!T!W!

ゲージが溜まったら投稿されます

『七尾さんたちのこと』(著:吉﨑堅牢)

 まず、この記事を読むあなたが『アイドルマスターミリオンライブ!』をある程度知っているという前提で書き出してしまうことを許して頂きたいのだが、あなたが「七尾百合子が自分のアイドル活動について書いた自伝」というものを想像力の限りを尽くして想像して欲しい。あるいは、こんなものが読みたいという期待でも構わない。

 

…………想像していただけただろうか。それでは、以下の小説を読んでいただきたい。なんと無料で読めてしまう。おそらく、あなたが想像をしたもの、期待したものを軽々と飛び越えるものが読めることを保証する。(なお、本作は連載の形式をとっており、次作は秋に発表される予定)

 

 とにかく、解像度が高い。彼女たちがアイドル活動をしている姿が、驚くほどはっきりと目の前に浮かんでくる。七尾百合子の語りで展開されるシーンは、レッスン、バラエティ、握手会、演劇、ライブ、どれも今の世のメジャーアイドルであれば必ず当事者となるであろう場面で、そういった意味ではひねりのない、本当に実直な「アイドル小説」だ。そして、本当におそるべきことに、それぞれのシーンが全て実際にあったことのように思えてくる。喚起されるイメージとしては背景や人物描写が非常に細やかなアニメーション作品が近いだろう(直近で言えば『リズと青い鳥』だろうか)。

 おそらく、綿密な取材・調査に裏付けられているであろう細やかな場面の描写は、それぞれの場でアイドルが何を求められ、何を行い、何と向き合わなければいけないかを残酷なまでに抉り出している。

 「公式」の設定から丁寧に丁寧に掘り下げられた、百合子、紗代子、志保を中心としたアイドルたちの存在感。特に、散りばめられた様々な文学作品からの引用は、小説としての強度とともに、語り手が他ならぬ七尾百合子であるということをどこまでも強く支えている。

 そして何より、アイドル活動へ彼女たちが向き合う思いの瑞々しさ。それは彼女たちを成長という形の変化を与えるに十分な説得力を持たせ、そして彼女たちの成長が成し得る達成は、彼女たち自身はもちろんのこと、『ミリオンライブ!』を知る私たち皆が夢見ているものだろう。

 二次創作として、そして青春アイドル小説として、間違いなく一級品であり、『アイドルマスターミリオンライブ!』を好きでいて良かったと心から思える作品だった。今から秋が待ち遠しい。

最近聴いてるアイドルグループの紹介とか

 これまでアイドルといったら二次元なオタクをやってたわけなんですけど、ここ半年ぐらいで三次元アイドルも少し聴き始めていて、ライブにも何度か行ったりしたので紹介してみる。

Maison book girl

通称ブクガ。変拍子楽しい。

Maison book girl / bath room / MV

 「今のアイドルグループの音楽ってひょっとしてかなり面白いんじゃないか?」って気づいたきっかけで、今一番気に入ってるグループ。メンバーのTwitter・ラジオも面白いし、一番追っかけっぽいことしてるかもしれない。年末のライブではタイムスリップ的な演出を入れてきたりして、現代アートっぽい面白さもある。


Maison book girl “Solitude HOTEL4F” 20171228@Zepp DiverCity TOKYO - Ep.1

sora tob sakana

 通称オサカナ。ポストロック!


サカナ日記27日目 「広告の街」ダンス映像

 楽曲を提供している照井順政さんはハイスイノナサやsiraphというオルタナロックバンドで活動中の人で、最近ではアニメ『宝石の国』のOPテーマの作曲でも話題となった。聴いてみればわかる通り、ゴリゴリのサウンドを鳴らしている。一方でパフォーマンスだったり白を基調とした衣装だったりは正統派な瑞々しさが溢れていてその対比が凄く良い。ちょうど今月メジャーデビューし、アニメ『ハイスコアガール』のOP曲も担当することになり、勢いがあって今後も楽しみなグループ。


sora tob sakana/Lightpool(Full)

amiinA

読み方は「あみいな」。神話的スケール。


amiinA『Atlas』MV

さっき紹介したオサカナ主催の、今年の2月に中野サンプラザで行われた「天体の音楽会」というフェスイベント(楽曲派寄りのアイドルと硬派なロックバンドが互いにステージに出てくるイベントで最高でした)でステージを見て惹かれて、今月のワンマンライブも観に行くことを決めてしまった。とにかく曲のスケールが音楽・歌詞ともにデカくて圧倒される。今アイマスもイベントをやってる「DMM VR THEATER」でのライブ映像を観たんだけど、VR的な演出が幻想的な楽曲と最高にマッチしている。


amiinA『Avalon』DMM VR THEATER Live

 

フィロソフィーのダンス

通称「フィロのス」。ちょっと懐かしさも感じるイイ感じのダンスミュージック。


フィロソフィーのダンス「ダンス・ファウンダー」MV

 本当にここ数日で聴き始めたぐらいなんだけど、凄く良い。「Funky But Chic」がキーワードらしく、イイ感じにノれるファンキーさと、上品さ・洒脱さを感じる音楽で聴いていて心地好い。ボーカルが歌唱メンバーごとに特徴があるのも良くて、日向ハルさんのハスキーで力強い声と、十束おとはさんの萌えっぽい甘い声が一つの楽曲から聞こえてくるのは結構癖になる。あと単純に歌唱力が凄く、以下のようなバラード曲も見事に歌い上げている。


フィロソフィーのダンス「ジャスト・メモリーズ」MV

 

 以上、4グループ紹介してみました。聴き始めて驚いたのは、楽曲の多様さとそれぞれの質の高さ。「アイドル」という枠組みでどこまでやれるか、みたいなところも感じられて、結構自分の性に合ってるなあとも思ったり。今後も気に入ったら積極的に聴いたりライブ行ったりしてみたいですね(チェキとかは行く勇気無いけど……)。

アイドルコネクトについて 『Star*Trine』発売記念イベントを終えて

2017年9月17日は、どうやら忘れられない日になりそうだ。

『アイドルコネクト』( http://www.idolconnect.jp/ )という二次元アイドルコンテンツがある。大元は、2016年8月にリリースされ、僅か3ヶ月でサービスが終了したスマホ向けアイドルゲームである。

わざわざ「コンテンツ」という言葉を使ったのは、サービス終了後も、「ストリエ」で細々と新作エピソードの更新( https://storie.jp/creator/61294 )を続けていたり、未発表曲を収めたアルバム『キミが一度笑うなら、千回わたしは歌うんだ。』(しかし何度読んでもエモい表題だ)を発売したりと、なんとか活動を続けていたからである。

この際言ってしまうけど、この展開を追っかけていた人たちにとって一番大きな思いは未練だったと思う。本来であれば、他の数多くの二次元アイドルコンテンツと同様に、ゲームというプラットフォームを中心に展開されるはずのものが、それを失ってもまだ進み続けているという状況は、まあ、いろいろな比喩が思いつくと思うけど、少なくとも純粋に前向きなものではないだろう。

そんな中、2017年7月末に、登場アイドル全員が歌う、いわゆる全体曲として『Star*Trine』の発売発表と共に、発売記念ミニライブイベントが発表された。もちろん嬉しかった。彼女たちの歌を聴ける機会なんて訪れないと思っていたから。でも、このイベントがどういう意義を持ちうるか、ということについては、これまでの状況を考えれば、少なくとも自分の中での一番現実的な回答は「覚悟」だった。

ここで『Star*Trine』の歌詞をいくつか引用しておく。

"繋げていたい 星が足りなくても キミに放つ スタートライン"

"終わりの場所気づいても 星をたどり(星座結び) つなげていくの*キミ*まで!"

"初めの気持ち、無限の夢に変わる 「自分でありたい」 いつか笑う自分に ゆびきりをした"

 

当日は台風が近づいてきており、開催も危ぶまれたが、幸いなことに17日中はまだ関東には届かず、来場者も十分に集まっていて、まずその点で安心した。自分の列は前から4番目で、比較的ステージがよく見える場所だった。席には恵まれていたほうだろう。出演者はアイドル9人の中の3人、「春宮空子」役の森千早都さん、「瀬月唯」役の相坂優歌さん、「高花ひかり」役の芝崎典子さん。「せめてソロ曲が聴ければ……」、という思いで開演を待っていた。(以下、一気に書きます)

20:00、会場が暗くなり、始まるイントロ。まさかのソロ曲からのスタート! 空子を思わせる衣装で、『空になるよ、このハピネス』を歌う森さん。びっくりしたのが、ダンスの振りが本格的だったこと。「ちゃんと”ライブ”をやってくれるんだ!」ということに、まず感動していた。少なくとも、ちゃんとこの場を「ライブ」として作ろうとする意思が感じられた。その後、ひかり役、芝崎さんの歌う『spica heart』、唯役、相坂さんが歌う『恋する私←New!』が終わってMC。このイベントが開催されたことに対して、演者としても驚きだった、と冗談めかしながら話す様子に救われた気分になった。キャラクター同士としてののわちゃわちゃも見られてだいぶこの時点で気分は上向いていたと思う。そして「まだ終わりじゃないからね」というような旨を言われ、「えっ?」と思う間もなく、「がんばってね、空子」と唯として声をかける相坂さんと、それに続き舞台袖に下がる芝崎さん。そして、空子、もとい森さん一人がステージに立ち、なんとソロの2曲目が始まる。まさかの連続だ。1曲目の時よりも自然と応援に力も入る。空子曲『青春ハイタッチ』でクラップを煽る森さん、アイコネ一難しいだろうひかり曲『あなたらしく私らしく』を歌いきる芝崎さん、『WHITE PAGE』の唯として完璧なパフォーマンスを見せる相坂さん。そして2回目のMC。興奮冷めやらぬ中、スクリーンが下りてくる。写されるのは『アイドルコネクト』のキービジュアル。この日三度目のまさか。そして発表される「ノベルアプリ化決定」の報。大歓声の会場。演者さんからの「ノベルアプリだよ勘違いしてない?」。そんなわけがない。それこそが最も望んでいたものだったんだ。そしてこの日歌われる最後の曲はもちろん『Star*Trine』。なんなんだこれは、あまりにも出来過ぎじゃないか。この日一番夢中になってペンライトを振った。ライブが終わり、最後のあいさつは「またね」。この言葉を信じられるイベントになるなんて思ってもみなかった。演者さんがはけた後も、拍手はなかなか鳴りやまなかった。それはきっと祝福だったのだと思う。

二次元アイドルコンテンツ、というものは厄介なもので、そこで生まれたキャラクター達は、好きになってしまった時点で、少なくとも自分の中で確かに存在してしまう。特にソーシャルゲームという形でそれが提供される昨今では、リアルタイムで更新され続けることで存在を証明し続けるものでもあるだろう。そのような形は確かにキャラクターの実在性を強くしたけど、そのためにはもちろん誰かがずっと動かし続けなければならないわけで。閉じることを明示されない強さは、どこかで望まれない終わりを迎えてしまうというリスクとのトレードオフだ。是非はともかく、そうなってしまっている状況の中で『アイドルコネクト』が終わらなかったことは、本当に幸運だとしか言いようがなくて。そういうものに立ち会えたことを大事にしたいし、イベント前に抱えていた「覚悟」は正反対のものにはっきりと変わった。

 イベント翌日、『Star*Trine』を聴きながら部屋の外に出ると台風一過の青空が広がっていて、こういうことに意味を感じても良いよねと思ったのでこの文章を書きました。
 アイコネ、これからもついていきます。

C91告知 二次元アイドル音楽ガイド、『MIW -MUSIC OF IDOL WORLD-』を頒布します!

告知です! 12/31に開催されるC91三日目に本を出します!
2016年12月31日(土)
MIW製作委員会 (3日目の東2ホール、評論・情報島です)
本のタイトルは、『MIW-MUSIC OF IDOL WORLD-』(ミウと読んでください)。
その名の通り、二次元アイドル音楽のガイドブックです。
今回の本は、大学の先輩であり、二次元アイドルファンとしても同士でもあるシノハラユウキ氏との合同制作です。
内容は以下の通りです。 

また、Twitterでの告知については以下のTogetterや、モーメントにまとめてあります。

Togetter

togetter.com

 ・モーメント

twitter.com

 

 さらに詳細についてはシノハラ氏の告知ブログ記事(http://d.hatena.ne.jp/sakstyle/20161229/p1)にありますので、そちらをご覧いただければと思います。
 
そして僕も「告知ブログを書きます」と言ってしまった手前何か書かなければいけないのですが、本エントリでは個人的なものではありますが、この本がどのような本であるのかを紹介したいと思います。
 
本書の構成は、大きく以下の3つです。
  • 全体分析
  • 作品・作家別ガイド
  • エッセイ 
 ここでは、上記の3つが、本誌でそれぞれどのような位置付けにあるのかを紹介することで、本誌の全体像を示して見たいと思います。

全体分析

 まず、全体分析では、今回扱った作品・楽曲全体を対象として、集計や分析を行うことで、作品ごとの曲数、作家数から、二次元アイドル音楽を俯瞰的に捉えることができるようになっています。例えば、

  • アイマスラブライブうたプリはそれぞれどのくらいの曲数があるのか
  • 二次元アイドル全体として10年間でどのくらいのペースで曲が増えてきたのか
  • 二次元アイドル楽曲で多く曲を書いている人は誰か
  • 多くの作品にまたがって曲を書いている人は誰か

など、単一の作品を追いかけることだけではなかなか見えにくいものをデータとしてまとめています。さらに、今回は、共通している作曲家から、作品同士の類似度を定義・算出し、それをマップとして可視化しています。その結果として、全体分析は、「作品間の音楽面での繋がり」を示すものになっています。 

作品・作家別ガイド

 次に、本書中で圧倒的な文量を誇る作品・作家別ガイドについて。こちらは、作品ごと、及び作家ごとに、プロフィール及び楽曲を紹介しているものとなっています。作品別ガイドでは、楽曲及び作家から、その作品における音楽性の紹介を、作家別ガイドでは、各作家について、二次元アイドル関係に留まらず、むしろ、二次元アイドル作品「外」でどのような活動を行なってきているのかに着目した紹介となっています。例えば、三次元アイドル曲の作曲家さんだったりボカロPだったり、プロのミュージシャンであったり、といったような。紙面レイアウトとしても、音楽会社など所属によって作家をグルーピングしているため、作家さんのパーソナリティを見やすい構成となっています。その結果として、本ガイドは、二次元アイドル楽曲についてのガイドであることは言うまでもなく、その枠を飛び越えた、「二次元アイドル作品とその外部の音楽面での繋がり」を示すものになっています。

エッセイ

 最後に、エッセイについて。今回、二次元アイドル音楽についてのエッセイをゲストの方々にお願いし、いずれも読み応えのある、素敵な作品をいただくことができました。一つの作品における音楽性に深く切り込んだものから、三次元アイドルや宝塚などの外部との繋がりを示したものなど、これらのエッセイのみでも十分に本として出せるくらいのバリエーションと深みのあるものとなっております。
 そして、何より、エッセイには書き手の方々の、二次元アイドル音楽への「想い」が込められています。本誌は主に作家(作り手)にフォーカスを当てた本となっておりますが、もちろん、音楽は聴く人がいてこそ成り立つものです。本エッセイはそんな聴き手の方々の声であると言えます。つまり、これらのエッセイは「二次元アイドル音楽と聴き手の繋がり」でもあるのです。

まとめ

 少し長くなってしまいましたが、本誌は二次元アイドル音楽ガイドとして、基本的には物量勝負のデータブックではあるのですが、上記に挙げたものを始めとした、様々な「繋がり」を見つけることができる本でもあると思います。
 まさに、二次元アイドル音楽を様々な面から味わい尽くせるものとなってると思いますので、二次元アイドル音楽に少しでも興味のある方は、是非とも手に取っていただければと思います。よろしくお願いします!
 

君の名は。 観てきました

 嬉しくて泣くのは 悲しくて 笑うのは 僕(君)の心が 僕(君)を追い越したんだよ

RADWIMPS なんでもないや

 好きだった作品のストーリーを思い出せないことが辛い、なんてことを最近特に思うようになってきていて、この感覚は少なくとも学生の頃には無かったもので、じゃあその辛さはどこから来ているのかというと、感覚的には学生の頃から自分はあんまり変わっている自覚がなくて、だけど忘却が、それが過去のものであり、現在の自分から断絶しているということを主張しているような気がするからなんだと思う。

 映画が始まって冒頭で泣いてしまったのは、圧倒的な映像美もその理由ではあると思うけど、そういう断絶みたいなものがテーマにあるんだろうなと察せられたからだ。そしてその直感は幸いにも(?)外れておらず、上映終了後パンフとCDと小説版とムックを当たり前のように手にしていた。

 大切だったものを忘れてしまったり、好きだったはずのものがいつの間にかあんまりそうじゃなくなってしまったり、泣きたいときに泣けなかったりしたりする中で、あったかどうかもわからない何かをずっと信じ続けている姿っていうのは実際にはあまり綺麗なものではなくて、生きていく上では不格好にならざるを得ない。でも、それが描かれた上で、あのエンディングに辿り着いたことはとても素敵なことだと思う。

 10年後も、願わくば「君の名前」を覚えられていたらいいなあというのが、今の一番素直な気持ちです。 

君の名は。(通常盤)

君の名は。(通常盤)

 

 

【新春特別企画】好きなBUMP OF CHICKENの曲で固めたミリオンライブ!セットリスト公開祭り

singm.blog70.fc2.com

こちらの企画が大変面白そうだったので、BUMP OF CHICKENにて参加させていただきました!(既に同じテーマで挙げている方がいらっしゃいますが、ご容赦ください)

レギュレーションはシンゴ様の上記の記事をご覧になっていただくとして、以下、セットリストとなります。

タイトル

歌詞の引用

コメント

の形式で書いていきます。(Vo→Da→Viの順です)

1.春日未来 sailing day

目を閉じたその中に 見えた微かな眩しさを 掴み取ろうとした 愚かなドリーマー

冒頭の歌詞で一発採用です。未来には常に「愚かなドリーマー」であって欲しい。

2.木下ひなた 友達の唄

信じたままで 会えないままで どんどん僕は大人になる それでも君と 笑っているよ ずっと友達でしょう 

ひなたって友達を大事にしそうだし、それ以上に友達から大事にされてそうですよね。と、いうわけでストレートにこの曲を。

3.ジュリア ガラスのブルース

ああ 僕はいつか 空にきらめく 星になる ああ その日まで 精いっぱい歌を唄う

これについては「ジュリアに歌って欲しい曲」としてのチョイスです。BUMPの原点であり、非常にシンプルなロックサウンドであるこの曲を、ジュリアの弾き語りで聴いてみたい。

4.高山紗代子 リトルブレイバー

 ねえ単純に気高きユメのタメ 愛するヒトのタメ できないことなんて1つでもあるかい?

姿勢として常に気高くあろうとする紗代子にはこの曲を。引用の歌詞について、紗代子なら「そんなの、あるはずありません!」って力強く答えると思います。 

5.田中琴葉 真っ赤な空を見ただろうか

理屈ばかりこねまわして すっかり冷めた胸の奥がただ一度の微笑みで こんなに見事に燃えるとは

相手のことをわかってあげなくちゃって思いがちな琴葉にはこの曲を。特に、灼熱少女のときの琴葉にぴったりな歌詞だと思います。

6.天空橋朋花 angel fall

消えない勇気を受け取ったよ 臆病なあなたから 確かに

朋花が「朋花様」として立つこと、凄まじく勇気が要ることなんじゃないかと思うんですよね。そんな彼女に寄り添える曲が無いかなと考えて、この曲をチョイスしました。(ちょっと重た過ぎた気もしますが……)

7.箱崎梨花 スノースマイル

冬が寒くって 本当に良かった 君の冷えた左手を 僕の右ポケットに お招きするための この上ない程の 理由になるから

 僕の中で星梨花は「かわいい」の概念なので、BUMPの中で一番かわいい子が出てくる曲を選びました。そして、かわいさと儚さは同居しているものなので、それもまたイメージとして近いかなと。

8.松田亜利沙 GO

とても素晴らしい日になるよ 怖がりながらも選んだ未来 君の行きたい場所を目指す 太陽は今日のためにあった

亜利沙がアイドルへの一歩を踏み出したことへのエールの意味を込めて。憧れの存在に自分自身が近づくってとても怖いことですよね。

9.最上静香 メロディーフラッグ

ここで 今 君の手を 掴む為のメロディーフラッグ 遠い約束の歌 深く刺した旗

やはり静香には「歌」についての曲を選びたいなと。いつか、静香が「遠い約束の歌」を歌える日を願って。

10.望月杏奈 カルマ

ここに居るよ 確かに触れるよ 一人分の陽だまりに 僕らはいる

はい、ド直球です。杏奈にはやっぱり二人じゃなくて一人になって貰いたいとな、と思っています。

11.矢吹可奈 stage of the ground

あの月も あの星も すべて君のための舞台照明 叫んでやれ 絞った声で そこに君が居るってこと

特に、劇場版後の可奈に贈りたい曲です。「私はここに居ます!」って大声で叫んでほしい。まあ、今の可奈にはこんな事わざわざ言う必要ないのかもしれないですけどね。

12.エミリー バイバイ・サンキュー

昨日の夜できた唄を持って 夢に見た街まで行くよ こんなにステキな事 他にはない だから ひとりぼっち 空の下で 上手に唄ってみせるから

エミリーにはこの旅立ちの歌を。故郷を離れて日本でアイドルを目指すと決めたときの心境はきっと不安でいっぱいだったと思うんですが(なにせ13歳だし)、そんな不安を隠して強がっている姿がエミリーらしいなあと思い浮かんだので。

13.大神環 宇宙飛行士への手紙

トリケラトプスに触りたい ふたご座でのんびり地球が見たい 貰った時間で出来るかな 長いのかな 短いのかな

環については「数年後、この子が心から良かったと思える時間を作ることができるだろうか」みたいなことをついつい考えてしまって。今を大切にしてほしい/大切な今を作ってあげなくちゃいけないという気持ちを込めた選曲です。

14.北上麗花 セントエルモの火

解り合おうとしたら迷子になる 近くても遠くてややこしくて面倒な僕らだ だからついて来たんだ 解り易いだろう ちょっとしんどいけど楽しいよ

坂道を登るという比喩自体、趣味が登山なぷっぷかさんにはピッタリなのですが、それ以上にこの曲の二人は、Pと北上麗花に見事にシンクロしてます。たぶん、最後まで追いつけないと思うんだけど、だからこそ、追いかける価値があるのです。

15.高坂海美 サザンクロス

どんな今を生きていますか 好きだった唄はまだ聴こえますか くしゃみひとつで笑った泣き顔 離れても側にいる 気でいるよ

特に海美みたいな陽性の子に対してBUMPってぶっちゃけ相性があまり良くなくて、海美そのものを表す曲っていうのは難しいんですが、陽に憧れた陰の存在っていうのも居るんじゃないかって考えたとき、この曲が思い浮かびました。要するに、海美に告白する前に振られた奴って居そうだよなという話なんですが(身も蓋もない)。

16.佐竹美奈子 飴玉の唄

僕は君を 信じたから もう裏切られる事はない だってもし裏切られても それが解らないから どうか 君じゃなく ならないで

美奈子の愛情ってつまり相手への全肯定なんじゃないかなと思い、この曲を採用。きっと美奈子も、底抜けの愛情の裏にはもっと切実な思いを秘めている……んじゃないかなあ。

17.島原エレナ 三ツ星カルテット

涙の無い泣き顔に ちゃんと気付けるよ今は 恒星を3つ目印に いつまでだって側にいる

人と人を、自分を含めて、ちょうどいい距離感で繋ぐことができるエレナにはこの曲を。トライスタービジョンの内、「3人でいること」を一番大切に思ってるのがエレナなんじゃないかなと。自分からは決して引かないという意味で。

18.永吉昴 R.I.P

アドバルーンの下 催事場のヒーロー 光化学スモッグ 手を引かれた野球帽 地球で一番 幸せだと思った あの日の僕に 君を見せたい

昴と郷愁って相性が良くて、仮にアイドルとして可愛く成長したとしても、昴にとってやんちゃだった昔の思い出はずっとキラキラと光っているんじゃないかなと思います。それをちょっと照れくさそうに語る昴の姿を思い浮かべて、この曲を選びました。

19.野々原茜 ラフ・メイカー

「名乗る程 たいした名じゃないが 誰かがこう呼ぶ"ラフメイカー" あんたに笑顔を持ってきた 寒いから入れてくれ」

茜ちゃんの強引さと空回りっぷりはやはりそう呼ばれるに相応しいでしょう。俺がそう呼ぶラフメイカー。もちろん、周りの人が笑ってくれることを心から望んでいる所も含めてです。

20.馬場このみ リリィ

「そういうトコロも全部 かわいいヒトね」と言った ツクっても 気取っても その一言にはすべて見られていた

「恋人」という言葉が入っている、BUMPの曲の中でも珍しいストレートなラブソングをこのみさんに。もちろん、「このみさんにこういうこと言ってもらえたら最高だよなあ」が本音であることは言うまでもありません。

21.福田のり子 グッドラック

くれぐれも気を付けて できれば笑っていて 騙されても疑っても 選んだことだけは信じて

のり子が、大切な誰かに別れを告げるとき、絶対にその場では泣いたりしないんじゃないかなと思うんです。背中を叩いて笑顔で「がんばりなよ!」って手を振るんじゃないかって。そして、一人になってから大声で泣くんじゃないかって。この曲を聴いたとき、そんなのり子の姿が思い浮かびました。

22.舞浜歩 Hello World!

ご自分だけがヒーロー 世界の真ん中で 終わるまで出突っ張り ステージの上 どうしよう 空っぽのふりもできない

歩には、不安だらけなヒーローの覚悟を歌ったこの曲を。なんだかいつも危なっかしい足取りで進んでいる歩ですが、そこにある「後には引けない」という意思が、歩の一番の強さなのかなと思ってます。

23.真壁瑞希 ランプ

「ハロー、ハロー、気付いておくれ 君の中で待っていたんだよ 大丈夫、大丈夫、僕は君のハートに住む 情熱のランプだよ」

僕が瑞希に望むことは「どうか自分の中の火に気付いてほしい」ということで、それはつまり、瑞希は瑞希が思っている以上に凄いし、誰かを本当の意味で救うことだってできるんだということなんですね。瑞希がハートのランプに確かに火をともす瞬間を見るために、僕は担当をやってるんだと思います。

24.百瀬莉緒 プラネタリウム

この星は君じゃない 僕の夢 本当に届く訳無い光 でも 消えてくれない光

莉緒ねえに対して惚れている男はみんなこういうメンタリティなんじゃないかなっていうのが選曲理由です(ヒドい)。莉緒ねえが気付いていないだけで、莉緒ねえをちゃんと見て、ちゃんと好きに人はなってくれる人は、過去にも現在にも未来にもたくさんいると思います。

25.横山奈緒 透明飛行船

もう精一杯 精一杯 笑ったでしょう 皆も あの子も 笑っているでしょう たまに本気で 泣いているでしょう 大丈夫 もう一回 笑えるでしょう

泣けちゃうような温かさを持った奈緒には、この曲を。例えば自分がものすごく落ち込んでしまったときに、奈緒はものすごく親身になって相談に乗ってくれるんじゃないかと思います。 その距離感の近さがお節介にならないところが、奈緒の凄く良いところなんじゃないかなあと。

26.伊吹翼 車輪の唄

線路沿いの上り坂で 「もうちょっと、あと少し」後ろから楽しそうな声 町はとても静かすぎて 「世界中に二人だけみたいだね」と小さくこぼした

翼にこの曲をモチーフにしたドラマに出演してもらいたいなあと思い選曲。翼は、こういう青春ドラマのヒロインやらせると最高に映えると思ってます。

27.北沢志保 ダイヤモンド

いったいどれくらいの間 助けを呼ぶ声を無視してんだ その背中に張り付いた 泣き声の主を探すんだ 前ばかり見てるから なかなか気づかないんだ 置いていかないでくれって泣いて すがる様なSOS

歯を食いしばりながらひたすらに前へ進もうとする志保へはこの曲を。改めて見返してみるとことごとく志保に刺さる歌詞だよなあと思います。最近は、少しは後ろを見る余裕も出てきたんじゃないかなって思いますが。

28.篠宮可憐 オンリーロンリーグローリー

オンリーグローリー 君だけが貰うトロフィー 特別じゃないその手が 触ることを許された光

可憐は、気弱な子ではありますが、彼女のモチベーションは「弱い自分の克服」ではなくて、もっと遠くへたどり着きたいという野心だと思います。そんな彼女には一人でも歩き出せる勇気を歌ったこの曲が相応しいと思い、選曲。

29.周防桃子 ハンマーソングと痛みの塔

別に今更辛くもないけど 誰かが見てくれたらな これだけあれば許されないかな 少し優しくされるくらい

MAD動画でも使われていたぐらいに桃子先輩にぴったりな曲。もちろん、桃子先輩に痛みの塔を作らせないようにすることがプロデューサーの役割であることは言うまでもありません。

30.徳川まつり メーデー

君に嫌われた君の 沈黙が聴こえた 君の目の前に居るのに 遠くから聴こえた

まつり姫は実は自分自身のことを好きじゃないんじゃないかってふと思ってしまうときがあって。なかなか本音が見えてこない彼女とやっていくためにはこちらも相応の覚悟が必要となります。この曲はそういう覚悟の曲です。

31.所恵美 fire sign

誰かの為に生きる という思いを込めた旗を抱き 拾ってきた笑顔の中に 自分の笑顔だけ見当たらない

ミリオン×BUMPを考えようと思ったきっかけは恵美にこの曲を贈りたいと思ったことだったりします。誰かのことについては一生懸命なのに、自分のことに対して一歩引いてしまう恵美に、恵美自身こそが燃えて輝いているんだと教えてあげたいのです。

32.豊川風花 とっておきの唄

小鳥が夜明けを唄であいず とっておきの声でリズムとって 何でもない日にも小さなドラマがあるって気付いたんだ

風花さんには普通の恋愛をしてもらいたいなあと思ってこの曲を選曲。風花さん、「幸せな日常」が一番しっくりくるんですよね。

33.中谷育 魔法の料理~君から君へ~

君の願いはちゃんと叶うよ 楽しみにしておくといい これから出会う宝物は 宝物のままで 古びていく

育の目から見えるものはすべてこれから起こることであって、常に自分の未来に触れているような状態だと思うんですね。そんな育に対して贈る曲が何かと考えたら、やはり、この曲かなと。

34.七尾百合子 プレゼント

そうだ いくつかの 物語を プレゼントしてあげる ちゃんと読んでおくこと いいね それじゃ また後で

やっぱり、百合子が語り掛けるイメージにぴったりだったので選曲。この曲をモチーフにした百合子主演の朗読劇なんかをやらせてあげたいですね。

35.二階堂千鶴 バトルクライ

ここが僕のいるべき戦場 覚悟の価値を決める場所 ひとつのウソにさえ すがる僕に 捧げよう 誓いの歌 SHOUT a BATTLECRY

自分を偽ってまで強くあろうとする千鶴さんにはこの曲を。千鶴さんが頑なにセレブであることを譲らないのは、単なる見栄ではなく、そこに彼女なりの信念があるからだと信じています。

36.宮尾美也 ハルジオン

生きていく意味を 失くした時 自分の価値を 忘れた時 ほら 見える 揺れる白い花 ただひとつ 思い出せる 折れる事なく 揺れる

この曲で歌われているハルジオンがとても美也っぽいなと思ったので。アイドルとしての美也は、決して派手ではないけれど、誰かの記憶にずっと残って寄り添うような、その姿を見て、誰かが希望を持てるような、そんな存在なんじゃないかなと思います。

37.ロコ ベストピクチャー

「ねぇ ほら 見てくれよ! 生きてるんだよ? だって 絵をかいてるんだぜ!? あなたにも見えるでしょう?」

「ロコのレゾンデートルはレプレゼンテーションそのものなんです」って凄く重たい台詞だよなと思っていて、ロコにとって表現は、もう好きとか生き甲斐とかそういう次元のものじゃないと思うんですよね。この曲のように、表現することで「生きてるんだ」と主張してるんじゃないかって。

 

以上です。長い! (ここまで読んでくださった方ありがとうございます)

今回、セットリストを考えるにあたって、せっかくなのでちゃんと選んだ理由を言葉にできるような選び方をしようと思ったのですが、これが想像以上に大変で……。すんなり決まった子もいれば、なかなか難航した子もいたりして、改めて自分の中で彼女たちを見つめなおすことが出来ました。

このような機会を与えてくださったシンゴ様には改めて感謝を申し上げます。ありがとうございました!

 

 

 

【備忘録】THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!! 765楽曲カバーコーナー リクエスト

いよいよミリオン3rdツアー開催が1ヵ月と少しに迫ってまいりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

ところでこんな企画がありましたね。

【ミリオン3rd】765楽曲カバーコーナー リクエスト募集のお知らせ!

 というわけで、今回、せっかく公式から好き勝手言って良い素敵な機会を頂きましたので、実現性は度外視して、「ぼくのかんがえたさいきょうの765曲カバー」をリクエストしてみました(考えるのに3時間ぐらいかかった)。備忘録としてここに置いときます。

条件

・歌ってほしい曲とアイドルはセットで考える
・37人全員選ぶ
・1アイドルに対して複数曲のリクエストはしない
・ユニット曲として指定する場合、同じ会場に出演するアイドル同士で組む

 

リクエスト

1. Vault that borderline! (春日未来・最上静香・ジュリア・所恵美)
2. First Stage  (真壁瑞希)
3. Honey Heartbeat (伊吹翼・箱崎梨花横山奈緒
4. ゲンキトリッパー (矢吹可奈
5. I'm so free!  (百瀬莉緒・豊川風花)
6. YES♪ (永吉昴・福田のり子
7. いっしょ  (篠宮可憐・中谷育・エミリー スチュアート)
8. KisS (高山紗代子二階堂千鶴・島原エレナ)
9. LOST (田中琴葉北上麗花
10.inferno (天空橋朋花・北沢志保)
11.乙女よ大志を抱け!! (松田亜利沙)
12.My Best Friend  (望月杏奈・七尾百合子)
13.ポジティブ! (大神環・宮尾美也
14.MEGARE! (高坂海美・徳川まつり・佐竹美奈子
15.エージェント夜を往く (野々原茜・舞浜歩)
16.おもいでのはじまり (馬場このみ周防桃子
17.Slapp Happy!! (伴田路子・木下ひなた)

 

 ……せめてVaultはどっかでやってくれないかなあ。